最近、ノア/ヴォクシーのスロープタイプの福祉車両の問い合わせが多いのと、施設の方たちからは、福祉車両の送迎車にはハイエースは大きいので、ノアとかヴォクシーにしてほしいとの要望が多いと伺ったのでどれだけ違うのかを調べてみました。
◆まずは、ハイエースとノア/ヴォクシーのサイズを比べてみましょう
【ハイエース(ロング・標準ボディー)サイズ図】

【ノア車いす仕様車(タイプⅡ)サードシート付 X 2WD】

【ヴォクシー車いす仕様車(タイプⅡ)サードシード付 ZS 2WD】

全長 | 全幅 | 全高 | ホイールベース | |
ハイエース | 4,695 | 1,695 | 2,225 | 2,570 |
ノア | 4,695 | 1,695 | 1,825 | 2,850 |
ヴォクシー | 4,695 | 1,735 | 1,825 | 2,850 |
ご覧の通り、ハイエースは5ナンバーのノアと比べた場合、幅も長さも同じサイズなんです。
高さは400㎜違いますが。。。
標準ボディーでも車高が高いせいもあり大きく見られがちなハイエースですが、実は5ナンバーのミニバンサイズなんです。
◆ハイエースは小回りが利く車?…
▲次にホイールベースを比べてみましょう。
『ハイエース』ホイールベース=2,570㎜ 『ノア/ヴォクシー』ホイールベース=2,850㎜
ハイエースの方が280㎜短いのです。 このホイールベースですが下記の「最小回転半径」に関係してきます。
▲最小回転半径について 「Uターンしたい!」そんな時に気になるのが「切り返さずにUターンできるだろうか?」。この“車の小回りのしやすさ”を表す数値のひとつに「最小回転半径」があります。最小回転半径もカタログに記載されていますのでそれぞれ比較してみましょう。
最小回転半径とは、右か左にハンドルを奥まで切った状態でゆっくりと旋回し、一番外側のタイヤの中心が描く円の半径のことを言い、メーカーはこの数値を国土交通省へ提出し、認可を受け、クルマのカタログに掲載しているようです。
カタログに記載の最初回転半径がこちら↓

この最小回転半径、「5.0m以下だと小回りが利くクルマ」と一般的に言われてます。
逆に、5.5m以上になると小回りが利かず、「不便」に感じてしまうようです。最小回転半径が5.0m以下にあるヴィッツやマーチは小回りが良いクルマとしてイメージ通りですね。
逆に、マツダCX-3、日産ジュークは、もっと小さくてもいいのでは? と感じてしまいます。。。
ボディサイズも比較的コンパクトで、きびきびと小回りが効きそうなイメージなのに、どうして最小回転半径は大きくなるのだろうか? そこには、「ホイールベース」、「トレッド(タイヤの幅)」、「タイヤの切れ角」「前輪駆動、後輪駆動」のどれかが関係してるそうです。
▲最小回転半径比較 ハイエース(ロング、標準ボディー):5.0m ノア(X) :5.5m ヴォクシー(ZS) :5.5m
この数字が、何かと言いますと ハイエースは、ヴォクシー・ノアより50センチ も半径が小さな円が描けるほど、曲がるんです。
ハイエース(ロング、標準ボディー)は、ボディーサイズは5ナンバーサイズで、さらに同じ幅、長さのノアよりも小回りが利くため取り回しも良く、狭い道とか車庫入れも簡単なんです。 最初は、前輪タイヤがお尻の下にあるので、早めにハンドルを切ってしまったりする事もあるかと思われますが、縦長のドアミラー(右側)とフェンダーミラー(左側)で左側はリアタイヤ辺りまで見えるので確認しながら慣れて頂ければと思います。慣れると高いシートポジションとあいまって前面の見切りの良さから「非常に運転しやすい車だと思う」と施設の社員の方もおっしゃってました。
ノア/ヴォクシーとハイエースでお悩みの方がいらっしゃいましたら、弊社ではハイエース(福祉車両)のレンタカーもご用意できますので、一度乗りやすさを体感してみてください。