福祉車両の特徴とお勧めポイントをご紹介いたします。
まず、日本福祉車両協会の定める福祉車両とは
1、助手席回転シート車
2、助手席リフトアップシート車
3、サイドリフトアップシート車
4、リフトタイプ車
5、スロープタイプ車
6、自操式運転補助装置付き車
の6種類を福祉車両として、みとめています。
さらに4と5のうち、もっぱら車いす利用者の移動に用いる自動車として一定の条件を満たされた場合は、「車いす移動車」と呼ばれます。
車両タイプですが、ニーズに合わせて仕様が異なります。介護タイプの福祉車両を装備が軽い順に並べると回転シート、回転スライドシート、リフトアップシート、スロープタイプ、リフトタイプとなります。
自操式は非常に複雑で、不自由な体の部分が下肢であったり側半身であったり、上肢であったりすることに合わせて設計されています。
では、各タイプの車両を見てみましょう。
助手席回転シート車 回転スライドシート車
助手席が回転して乗車時の乗り込みを楽にするタイプです。
□特徴
・構造がシンプルで比較的安価
・ドライバーと同じ目線、広い視野
・普通の乗用車として使用可能
□こんな方にお薦め
・杖なしで歩くことが多少できる方
・車いすからの移乗に介助がいらない方
・和装で外出することが多い方
助手席リフトアップシート
シートが低くせり出して移乗が楽にできます。
□特徴
・ドライバーと同じ視線、広い視野
・普通の乗用車として使用可能
・乗り降りがつらい方でもリフトが補助してくれます
□こんな方にお薦め
・つかまり歩きができる方
・車への乗車時に足腰に負担を感じている方
・助手席回転シート車では深く着座できない方
サイドリフトアップシート車
助手席リフトアップシートと同じですが、このタイプは後席に昇降機能を備えたタイプです。サイドリフトアップシート車はミニバンなどの大きな車でスライドドアを採用する車種に設定されることが多くなっています。
□特徴
・基本的な動きなどは助手席リフトアップシート車と同じです
・ベースモデルとはシートアレンジが異なることがあります
・車両と分離してシート単体を車いすとして使用できるものもあります
□こんな方にお薦め
・ドライバー以外の介護者(ご家族)が同乗することが多い方
・膝の曲げ伸ばしがつらい方
・移乗時に左側(車両前方)から抱えて介助したい方
リフトタイプ車(車いす移動車)
電動リフトで車いすのまま乗車できます。 車体の後部に取り付けられたリフト装置によってフロアの高さまで車いすの方をリフトアップするタイプです。
□特徴
・電動リフトを使うので介助者に大きな体力的負担が少ない
・ワンボックス車ベースの場合などは数人が同時に車いすのまま乗車可能
・雪の時や砂利でもリフターを下すことができる
□こんな方にお薦め
・介助者が体力に自信のない方
・多くの方の移動が必要とされる福祉施設や病院でのご使用
・車いすの方の移送サービスをされる福祉施設や病院でのご使用
スロープタイプ車(車いす移動車)
車体の後方から車いすごと乗り込むタイプ。 車体後方からスロープを使って社内に車いすごと乗り込むタイプを指します。
□特徴
・ボディーサイズの小さい車でも車いすごと乗車可能です
・リフトタイプ車に比べると構造が単純で価格も低めになります
・ウインチを装着すれば乗車介助が楽になります
□こんな方にお薦め
・車いすからシートへの移乗が困難な方
・通院など比較的短距離、短時間の移動が多い方
・車両サイズの小さい車をご希望の方
自操式 運転補助装置付車
行動範囲が広く、自由な移動を可能にする。 身体の不自由な部分を補うための装置(運転補助装置)が装着される車の事をそういいます。多くは下肢や側半身に障害がある方のための補助装置が装着されますが、上肢の障害に対応した装置もあります。
□特徴
・既製のパーツで形は整いますが、それだけでは実用性は低くなります。
・ユーザー様に合わせたオーダーメイド的な作り方が必要になります。
・ご納車後も各所を手直しして使いやすさを高める調整をお薦めします。
□こんな方にお薦め
・下肢や側半身の不自由な方がご自身で運転を希望される方
・上肢に障害をお持ちの方がご自身で運転を希望される方
上記のように、色々な種類の福祉車両があり、お客様も一人一人の生活スタイルや使用方法があると思われます。
上記並びにご希望条件等から、お客様に最適な1台を探させて頂きます。
ご質問、ご不明な事があれば「福祉車両専門店 ミズタニ」までご相談ください。経験豊富なスタッフがサポートさせて頂きます。
☎075-313-4091