こんにちは!
「介護用の車が必要になったけれど、どこで買えばいいの?」「普通のディーラーでも福祉車両を購入できる?」「中古車販売店と福祉車両専門店では何が違うの?」と迷っていませんか?
介護用の車、いわゆる福祉車両は、一般的な乗用車とは選び方が少し異なります。
価格や年式、走行距離だけでなく、車いすのサイズ、乗り降りの方法、介助する方の負担、自宅の駐車スペース、さらに福祉装置の点検や修理まで考えて選ぶ必要があります。
介護用の車を購入できる代表的な場所は、ディーラー・中古車販売店・福祉車両専門店の3つです。しかし、それぞれ得意分野や購入後のサポートが異なるため、「どこで買っても同じ」というわけではありません。
この記事では、ディーラー・中古車販売店・福祉車両専門店の違いと、それぞれのメリット・デメリットをわかりやすく比較します。
最後まで読むことで、ご家族の介護や通院、送迎などで初めて福祉車両を購入する方も、どの販売店へ相談すればよいのか判断しやすくなります。

介護用の車はどこで買う?主な購入先は3つ
介護用の車を購入する主な選択肢は、自動車メーカーのディーラー、一般的な中古車販売店、福祉車両専門店です。
新車を購入したい場合はディーラー、中古車を幅広く探したい場合は中古車販売店が候補になります。一方、車いす利用者に合う車を詳しく相談したい場合は福祉車両専門店が候補になります。
購入先を決める前に、それぞれの特徴を理解しておきましょう。
ディーラーで介護用の車を買う場合
トヨタ、日産、ホンダ、ダイハツ、スズキなど、多くの自動車メーカーでは福祉車両が設定されています。
車いすのまま乗車できるスロープタイプや、助手席・後部座席が回転・昇降して乗り降りをサポートするタイプなど、メーカーによってさまざまな福祉車両があります。
ディーラーで購入する大きなメリットは、新車の福祉車両を選べることです。
希望するメーカーや車種がすでに決まっていて、新車を長く使用したい場合にはディーラーが有力な選択肢になります。
ただし、基本的には各ディーラーが扱うメーカーの商品から選ぶため、メーカーをまたいで比較したい場合には複数店舗を訪れる必要があります。
中古車販売店で介護用の車を買う場合
一般的な中古車販売店でも、中古の福祉車両が販売されている場合があります。
中古車販売店を利用するメリットは、新車よりも購入費用を抑えられる可能性があることです。
福祉車両は特殊な装備が付いているため、新車では予算を超えてしまう場合があります。中古福祉車両なら、年式や走行距離などの条件によって購入価格を抑えられる可能性があります。
一方、一般的な中古車販売店では、福祉車両を常時扱っているとは限りません。スタッフの福祉装置に関する知識や、購入後の修理対応についても店舗ごとの差があります。
福祉車両専門店で介護用の車を買う場合
福祉車両専門店は、車いす仕様車やリフトアップシート車など、福祉車両を専門的に取り扱う販売店です。
福祉車両選びでは、単純に「車いすが載る」というだけでは十分ではありません。
車いすの横幅や高さ、利用者の体格、介助する方の身体的な負担、同乗する家族の人数、自宅の駐車場などによって適した車種が変わります。
福祉車両専門店では、こうした条件を聞きながら車種を比較できることが大きな特徴です。

ディーラーで介護用の車を買うメリット・デメリット
新車の福祉車両を購入できる
ディーラーの大きなメリットは、新車の福祉車両を購入できることです。
新車なら、車両本体はもちろん、スロープや電動ウインチなどの福祉装置も新しい状態から使用できます。
ボディカラーやグレード、オプションなどを選択できる場合もあり、「新しい福祉車両を長く使いたい」という方に適しています。
メーカー保証やアフターサービスを受けやすい
ディーラーでは、購入後の車検や定期点検、一般整備などを継続して相談しやすいメリットがあります。
普段から利用しているディーラーがある場合や、メーカー系列のサービスを重視する場合には安心材料になるでしょう。
選べるメーカーが限られる
ディーラーで注意したいのが、選択できるメーカーです。
例えば、あるメーカーのディーラーへ相談した場合、基本的にはそのメーカーが取り扱う福祉車両から選択します。
メーカーごとにスロープの形状や室内空間、車いす乗車位置などが異なるため、複数メーカーを比較したい方にとっては手間が増える可能性があります。
中古車販売店で介護用の車を買うメリット・デメリット
中古の福祉車両を比較的安く購入できる
中古車販売店のメリットは、予算に合わせて福祉車両を探しやすいことです。
同じ車種でも、年式、走行距離、グレード、車両状態などによって価格が異なります。条件を調整することで、予算内の介護用車両が見つかる可能性があります。
「新車でなくても構わない」「まずは購入費用を抑えたい」という方にとって、中古福祉車両は検討する価値があります。
福祉車両の在庫や知識は店舗によって差がある
一般的な中古車販売店の場合、福祉車両を専門に扱っているわけではないことがあります。
通常の中古車について詳しくても、車いす固定装置や電動ウインチ、リフトなどについて十分な説明を受けられるとは限りません。
購入前には「福祉車両の販売実績があるか」「福祉装置について説明できるか」なども確認するとよいでしょう。
福祉装置の点検や修理に対応できるか確認する
中古の福祉車両を購入するときは、エンジンやタイヤ、ブレーキなどの一般的な車両部分だけでなく、福祉装置の状態も確認する必要があります。
特に電動ウインチや車いす固定装置などは、安全な乗車に関係する重要な部分です。
購入前の点検だけでなく、故障した場合にどこへ相談できるのかも確認しておきましょう。
福祉車両専門店で介護用の車を買うメリット・デメリット
車いす利用者に合った福祉車両を相談しやすい
福祉車両専門店の大きなメリットは、利用者の状況を確認しながら車を選びやすいことです。
例えば、同じ軽自動車のスロープ車でも、使用している車いすによって乗車時の頭上スペースや乗り心地が変わることがあります。
「車いすが入るから大丈夫」と判断するのではなく、実際に乗車した状態まで確認することが大切です。
介助する方の使いやすさまで確認できる
介護用の車では、車いすを利用する方だけでなく、介助する方が毎日無理なく操作できることも重要です。
スロープを展開し、電動ウインチを車いすにつなぎ、車いすを固定する一連の作業を何度も行うことになります。
操作方法が複雑だったり、身体への負担が大きかったりすると、通院や買い物のたびに大変な思いをすることになります。

購入後の福祉装置について相談しやすい
福祉車両は、長く使用していると福祉装置にも点検や修理が必要になる可能性があります。
そのため、福祉車両専門店を選ぶ際にも「販売して終わり」ではなく、購入後のメンテナンスまで相談できる店舗なのか確認することが大切です。
ディーラーvs中古車販売店vs福祉車両専門店を比較
| 比較ポイント | ディーラー | 中古車販売店 | 福祉車両専門店 |
|---|---|---|---|
| 新車の選びやすさ | ◎ | △ | 店舗による |
| 中古車の選びやすさ | △ | ◎ | ◎ |
| メーカー横断比較 | △ | ○ | ◎ |
| 福祉車両の専門知識 | ○ | 店舗による | ◎ |
| 福祉装置の相談 | ○ | 店舗による | ◎ |
※対応範囲は販売店や店舗によって異なります。実際の購入前には各店舗へ確認してください。
価格を重視するなら中古車も比較する
購入費用を抑えたい場合は、中古車販売店や中古福祉車両を扱う福祉車両専門店を比較するとよいでしょう。
ただし、車両価格だけで判断するのはおすすめできません。福祉装置の状態、保証内容、納車前整備、購入後のサポートなどを含めて比較する必要があります。
新車を希望するならディーラー
購入したいメーカーや車種が決まっていて、新車を希望する場合はディーラーがわかりやすい選択肢です。
メーカー保証や点検なども含めて検討できます。
どの車を選べばよいかわからないなら福祉車両専門店
初めて介護用の車を購入する場合、「軽自動車で大丈夫?」「ミニバンが必要?」「スロープとリフトはどちらがいい?」など、さまざまな疑問が出てきます。
車種を決める前の段階から相談したい場合は、複数タイプの福祉車両について相談できる専門店が選択肢になります。
介護用の車を購入する前に確認したい5つのポイント
1.車いすのまま乗車するかシートへ乗り移るか
最初に考えたいのが、車いすに座ったまま乗車するのか、車内のシートへ移乗するのかという点です。
車いすのまま乗る場合にはスロープ車やリフト車、シートへの移乗をサポートしたい場合には回転・昇降するシートを備えた車などが候補になります。
2.スロープタイプとリフトタイプを比較する
スロープタイプは、車両後部などに設置されたスロープを使用して車いすで乗り込むタイプです。
リフトタイプは、電動リフトなどを使用して車いすごと車内へ乗せます。
車いすの重量やサイズ、利用人数、使用する場所などによって適したタイプが異なるため、実際の利用環境を想定して比較しましょう。
3.車いす利用者の乗車姿勢を確認する
意外と見落としやすいのが、車いすに乗った状態での頭上スペースです。
車いすに座ると通常のシートに座ったときより目線が高くなる場合があります。そのため、実際に乗車してみると「頭が天井に近い」「圧迫感がある」と感じるケースもあります。
普段使用している車いすで乗車確認することが重要です。
4.自宅の駐車スペースを確認する
車両サイズだけでなく、車いすで乗り降りするためのスペースも確認しましょう。
後方から乗車するスロープ車の場合、駐車した状態で後ろに十分なスペースが必要です。
自宅駐車場の奥行きや道路との位置関係によっては、希望する福祉車両が使いにくい可能性があります。
5.購入後の修理・メンテナンスを確認する
介護用の車を購入するときは、「故障したらどこへ持っていけばよいか」まで確認しましょう。
一般的な車両部分の整備だけでなく、福祉装置についても相談できるのかがポイントです。
介護用の車選びで失敗しないためには実車確認が重要
普段使っている車いすを持っていく
福祉車両を見に行くときは、可能であれば普段使用している車いすで確認することをおすすめします。
カタログに記載されている寸法だけでは、実際の乗り降りのしやすさや車内での感覚まではわかりません。
介助する方が実際に操作する
車いすを利用する方だけでなく、普段介助する方も一緒に確認しましょう。
スロープの展開、ウインチの操作、車いすの固定、乗車後のシートベルトなど、一連の流れを実際に試すことで日常的に使用できるか判断しやすくなります。

家族全員が乗った状態も考える
車いす利用者だけを基準に車を選ぶと、購入後に「家族が乗るスペースが足りなかった」という問題が起きる可能性があります。
通院だけに使うのか、買い物や旅行にも使用するのか、普段何人が乗るのかまで考えて車両サイズを決めましょう。
介護用の車は「どこで買うか」だけでなく「誰から買うか」も大切
介護用の車を購入するときは、ディーラー・中古車販売店・福祉車両専門店という店舗の種類だけで判断する必要はありません。
大切なのは、利用者の状況を理解し、購入後まで相談できる販売店かどうかです。
福祉車両は、ご家族の通院、買い物、デイサービスへの送迎、旅行など、生活を支える重要な移動手段になります。
そのため、「安かったから」「近所だったから」という理由だけで決めるのではなく、利用する方に本当に合っているのかを一緒に考えてくれる販売店を選ぶことが重要です。
購入前には、次のような質問を販売店へしてみるとよいでしょう。
- 普段使っている車いすを持ち込んで試せますか?
- 車いすに乗ったまま実際に乗車できますか?
- 電動ウインチや固定装置の使い方を教えてもらえますか?
- 購入後に福祉装置が故障した場合も相談できますか?
- 車検や定期点検にも対応できますか?
- 別メーカーの福祉車両とも比較できますか?
こうした質問への対応を確認することで、購入後も安心して付き合える販売店か判断しやすくなります。
まとめ
介護用の車を購入できる代表的な場所は、ディーラー・中古車販売店・福祉車両専門店の3つです。
購入したいメーカーや車種が決まっていて、新車を希望する場合にはディーラーが有力です。購入費用を抑えて中古福祉車両を探したい場合には、中古車販売店も選択肢になります。
一方、「どの福祉車両が自分たちに合っているかわからない」「複数メーカーを比較したい」「実際の車いすを使って確認したい」という場合には、福祉車両専門店へ相談する方法があります。
介護用の車で重要なのは、単純な価格や年式だけではありません。
車いす利用者が快適に乗れるか、介助する方が無理なく操作できるか、そして購入後も安心して使用できるかまで考えることが大切です。
気になる車が見つかったら、可能であれば普段使用している車いすを持参し、実際に乗り降りしてみましょう。
ディーラー・中古車販売店・福祉車両専門店の特徴を理解したうえで、ご家族の生活に合った介護用の車を選んでください。
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